工場や農業、畜産業の現場においては、特定の場所の湿度管理が求められます。敷地がそれほど広くない場合は、設置してある湿度計まで自分の足で出向いてチェックすれば問題ないでしょう。しかし広大な敷地内に多数の湿度計が設置されているような状況では、いちいち調べに行くのは大変です。すべてをチェックし終えるまでにかなりの時間がかかってしまうからです。

現場によっては、人間が直接足を踏み入れることが難しいところもあります。こうした状況下では、通信関連機器とセンサーを組み合わせたワイヤレスのシステムを採用するのが一番です。このシステムは、湿度計本体とデータを送信するための通信関連機器から成り立っています。あらかじめ設定した条件になると、測定されたデータを一定の場所に送る仕組みです。

例えば湿度が20%を下回ったときに通信関連機器からシグナルを発する構成にしておくと、管理室から出ることなく各所の状況を知ることができます。設置台数が多いところであれば、こうしたシステムがいかに便利であるかわかるのではないでしょうか。同時に組み合わされるのがセンサーです。ただの湿度計であれば一つの値しか測定することができませんが、センサーを内蔵しておけばそれ以外の温度や露点などもリアルタイムで測定することができます。

これにより、単に湿気が多いだけでなく、一定以上の温度になったときに限りデータを送信させるといったシステムの実現が可能です。多くの場合、一台の親機の下に複数の子機を設定できるので、サービスを提供している会社に相談してみることをおすすめします。

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